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隊員紹介

         

斉藤達也

食べ物が辛いか甘いかで赴任当初は苦労しましたが、任期後半では現地の方と同じものを美味しく食べていました。Enak sekali makanan indonesia !!

今、私がやっていること

日本の美容室での提供サービスとニーズのミスマッチ解消、及び美容師の社会的地位改善について

【取り組んでいる課題】
・日本の美容室が提供しているサービスとお客様が求めるサービスの乖離の是正
・日本の美容師の労働環境改善、社会的地位向上

帰国後美容室を開業し、現在は4店舗にまで拡大しています。大事にしていることは、ミニマルな空間で「無言接客サービス」を提供すること、そしてお客様だけでなく、スタッフも満足して働ける環境をつくることです。

私が派遣されたインドネシアで率直に感じたことは、「こんな場所でも髪って切れるんだ」ということでした。設備が整っていなくても、どんな場所でも髪は切れるし、何よりも相手にとても喜んでもらえるんだと、はっとしました。
同時に、果たして日本ではお客様が求めているものを提供できているか?という疑問を感じるようになりました。日本はものがごちゃごちゃと溢れているけれど、必要最小限でいいのではないか?と。そして無駄な会話で間を持たせる行動は必要なのか?と。

「日本の美容師は働き過ぎている」という課題も痛感しました。日本人全体に言えることでもありますが、美容師は特に長時間労働の典型です。
私が関わってきたインドネシアの人々は、ほどよい適当さがあり、人生を心から楽しんでいましたが、日本の美容師は異常にも思える働き方をしています。一人の美容師として、このままではよくない、誰かが動かなくては何も変わらない、まずは自分がやってみようと思うに至りました。

そういった思いで帰国後につくったのがLORONGという美容室です。古いビルのマンションの1室でひっそりやっていますが、インドネシアでの経験がなかったら「こんな場所では出来ない」と思っていたかもしれません。そしてものの多さで豊かさを表現しなくても、必要最小限のものや空間、営業トークがなくても十分満足していただけることを実感しました。まだまだ小さなエリアでの活動ですが、もっとたくさんの人に知ってもらえるように活動を広げています。

また共に働いてくれているスタッフやその家族にも幸せになってほしい、という思いから、労働時間の見直しや社会保障の完備、休日数などの労働環境を整備しています。当たり前を当たり前にやる難しさもありますが、賛同してくれるスタッフが増えているのは嬉しいことです。
一人一人が描く理想もそれぞれ違うので、じっくり聞いてその人に合った働き方を提案することも、美容師として働く楽しさにつながると考え、試行錯誤しています。

ちなみに「LORONG」はインドネシア語で「脇道、小道」という意味なのですが、その翻訳だけでは表現しきれない、「いつもと違う道をそっと進んでみるワクワク感」というニュアンスも含まれています。彼らの人柄も表しているようで、お気に入りの店名です。

駒ヶ根協力隊を育てる会 事務局
(駒ヶ根市役所 企画振興課内)